アニメ

真田は「中学生がロボットに乗るアニメ」
っていうのが苦手です。
なにも中学生を戦わせるなんて可哀相
とかそういう事が言いたいのではなくてですね
ほら、中学生がロボットに乗る話だとあるでしょう、
あの「なんで目の前にいる人間を助けちゃいけないんだー」
とかいって遂行中の作戦を台無しにして
助けちゃう話とか。
命令を無視して出撃する話とか。


嫌いって言っても
きちんとその後で
「勝手な事をしてはいけないんだ」
と言う教訓になっている話は好きなんですよ。
そうでなくて
「若さっていうのはそういうものなんだ」
とか
「作戦とか国とかそういうものも大事だけど
我々は目の前の小さな一つの命を助ける
大事さも忘れちゃいけないんじゃないのか」
とか、そんな感じで正当化されてしまうやつがあるでしょう。
もっと酷いのだとそのままスルーされちゃう奴とか。
ああいうのが、もう見てて悶えるほど嫌いなんですよ。


「おまえのちょっとした我侭で
皆様が人生の何割かを犠牲にしてつぎ込んできた計画が
おじゃんになってるじゃんかYO!
そいつらの事は無視かYO!!」
「目の前の小さな命救うために本国で何人死んでんだよ(;´Д`)」
とか思わずTVの前で突っ込みながら見てます。


あとはお決まりの
人質系のヤツですか。
「誰々がいるのに!できないよ!」
とか。
葛藤があること自体はいい事だと思うんですが。
余談ですがあれって毎回
「主人公がさっさとミッションを遂行すれば生存率が高まる展開」
だから余計に腹立たしいんですよね。
まあ、そこはお約束なんですけど。

ここは蛇足なんですが
誤解があるとイヤなので書いておくと
人質系の話は打たなきゃダメって
言っているわけではないのです。
あくまで「状況が戦争の時」は
打つのが正しい選択なんだ
って事を伝えなきゃイカンだろう。
って事で。
戦争じゃなかったら打たないのも
ドラマとして正しいと思うし。
例えばナディアの最終話とか。
アレは少年の冒険だし

真田的には戦争っていうのはもう、
基本的に人格というものは否定されるものだと、
もう人間の命なんてゴミですと
そういう前提で考えなきゃいけないとおもっているんで


「目の前で人同士が殺し合い
命があっさりと失われていく
生き地獄ともいえる戦場で
愛だの思い出だの
お前の思想の自由なんてものに
いかほどの価値があるのか?」
そういうモンだろう戦争は?
と言いたいのです。


もちろん上記のようなテーマを扱っている
作品全般が嫌いってワケではないのですよ。
いままで個性だとか、愛だとか、
人間らしさとかが一番価値の高い世界にいた人間が
戦争という極限状態に触れた時にとまどい、悩んだり
もしくはそのような極限状態に慣らされすぎた人間が
もう一度「人間らしさ」の大事さについて見つめなおす
といった事は
非常に崇高かつ魅力的なテーマですから
真田も大好きなわけですよ。


だから戦争が解っている(と思われる)方が作った
「中学生がロボットに乗る話」は好きです。
例えばガンダムですとか。


ただ、ただそこで、
そこでですよ!?
「あー、命って大事だねー」
「思い出って大事ですよねー」
みたいな甘々な結論に達していると
もうなぜか真田のほうが死にたくなってしまうのです!!


こんな脚本書いたやつは中東行って来い!!
こんなアニメ見て感動したとかアニメージュに投稿してるやつは
アニメなんか見てないでまずランボー*1でも見ろ!
もしくはフルメタルジャケットでも見とれ!!


と言いたいのですよ。


おまえら生きるために体売ったり盗みをしている人に向かって
思い出大事ですとか言えるのか?と


むう、興奮してしまった。
というわけで本題の

蒼穹のファフナーの2巻を見た感想を

書こうと思うんですが


見てて死にたくなるのはとりあえず置いておいて(笑)


人物関係の描写に良くも悪くも見所が多いですね。
ちょっと露骨すぎる所が目に付いて
あんまり上手とはいえないと思うんですけど、
そういうのが好きなファンにはたまらないんじゃないでしょうか。
敢えて誤解されやすい表現を使うと
女子中学生に媚びた表現といいますか・・・


男の子向け作品かと思っていたんですが
作りは女性向けな感じですね。


出来はともかくとして
サンライズ以外の会社がロボットアニメを作る事は
非常に好ましい試みだと思っているので
死にたくなるのを我慢して
もう少し見てみようと思います。

*1:ランボーの詩集を読め、ではなくてスタローンの映画のヤツの一作目を見ろって事ね